3人のおじさんで回していた環境チームに突如として加入した新人node。父親とおなじ位かそれ以上のおじさん達との日々は僅か3年で終わりを迎える事になる。それでも15年間仕事にパッションを持っていられたのは、このおじさん3人への恩があったからだと思っている。
総務としての心構え(あくまで1つのケースとして)
総務グループ中の1チームであった環境チームの仕事は言ってしまえば何でも屋だった。各種測定関係、工場廃液・廃棄物・動物遺体の処理、建屋・防災備品の管理、トイレのつまり・カラスや蜂の巣駆除・雨漏りの修理…etcetc 環境環境がクローズアップされ始めていた時代だったので、法的に必要な事務仕事だけでなく、管理部門から要求される事務仕事もそれなりに多かったけれど、「自分たちのサービス提供先は管理部門じゃなくて現場だ」と何でも屋の仕事を優先していたおじさんたちと毎日工場を走り回る日々は楽しかった。
「現場に良い環境を提供するのが自分たちの仕事だけど、現場は客じゃないから」「お客様にさせないようにするんだぞ」
「世話になっている業者さんは、向こうからしたら自分たちは客になるけど、客だと思っちゃいかん」「管理部門がいなきゃ自分たちは何もできないんだ」「人が嫌がる事を率先してやるのが環境で、総務だ」「インフラやってると社内社外問わず相手が下出に出てくる事が多いけど、誇ったりお客様にならないようにするんだぞ」
仕事も沢山教わったけれど、何より総務としての心構えを叩きこまれた3年だったと思う。
会社という組織の中で人が嫌がる仕事→「捨」てられた事→インフラになるのだと目から鱗が出て、人が持つ「捨」には物凄いエネルギーがあるのだと実感した。あの日の胸の高鳴りを、今も覚えている。
元々土木関係の学校出身で(インフラに強い憧れを持っていたが運転の才能が一切なくミッション車の免許が取れず、資格試験にも落ちて通常就職をしたという落ちこぼれ経緯があるnode…)、周りからの感謝や自分で自分の仕事に納得出来るかがモチベーションに大きく関わる自分にとって、総務の仕事は向いていると思っていた。
総務としての心構えなど、千差万別だと、この時の己に教えてやりたい。
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